【FB2013年9月30日投稿を転載】TV番組「ガタロさんが描く町 ~清掃員画家のヒロシマ~」感想

「汚いところをきれいにする道具じゃろ。それが美しくないはずはない。」

「(木を切ってしまえという人もおったんじゃけど、)全部があってのわれわれなんじゃけえ」
「こうして毎日大量のゴミを扱いよると、世界が見えてくる。人間がどんだけ終末的なゴミの出し方しよるか。」
「黙っとっても自分が思うとることは相手に必ず映るいうことやね。」

録りためていたTV番組の一つを見た。こころの深い部分に触れる内容でした。広島のとある商店街で30年間清掃員を続けるガタロさん。清掃用具は主にお古や自分で作ったものを用い、週6日・朝4時からたった一人で掃除にかかる。「手袋しては仕事にならない」とトイレ掃除も素手で。月給は15万円。そんなガタロさんは、自らの使う清掃用具を絵に描き続ける。密着取材の間、ガタロさんが口にする言葉は、雄弁でも・滑らかでもないけれど、営々と実のある時間を積み重ねてきた人だからこその、深さと重みを感じられた。
清掃用具が美しいのと同様、ガタロさんもとても美しい人だと思った。そして、彼と奥様の絆も美しい。彼の個展が開かれることがあれば、必ず訪れたい。