【FB2014年9月23日投稿を転載】映画『それでも夜は明ける』感想

声をかけてもらい、観るのが恐ろしくて行けていなかった映画を観てきました。
“12Years a Slave”(邦題:それでも夜は明ける
奴隷制時代の米国で、北部の自由黒人として妻子と平和に暮らすバイオリニストの主人公が、騙されて南部に売り飛ばされ、12年間を奴隷として過ごす、という実話に基づいた内容。原作は本人執筆の体験記。

観たらやはり、恐ろしかった。

こういう映画を観たときの常だけれど「歴史上の大抵の時代・場所は暴力に満ちている。自分の生まれ落ちた時代・場所がそうではないのは偶然の僥倖に過ぎない。」と感じる。そして、残酷な性質の強い者、心優しさの残る者、等々個体差は当然あるものの、多くの場合、人は生まれ落ちた時代・場所からの影響を免れ得ない。

逆に言えば、今、自分自身や周囲が暴力性とほぼ無縁であることも、ある意味では、生まれ落ちた時代と場所による偶然に過ぎない。ふとしたきっかけで歯車が狂っていけば、ここも・人々もあっという間に暴力的な場所に変わるだろう。

そんなふうな恐怖を感じる。

と言えば、なんだか悲観的なようだけれど、しかし本当は、そういう恐怖から目を逸らさず、人(=自分たち)は元来そのような暴力性を内包する存在である、ということを受け止めておくことは、必要・大切なことだとも思う。例え望ましくないものであろうとも、その存在を認めてこそ初めて、それをコントロールできる可能性が生まれると思うので。

しかしそれにしても、こわかった・つらかった。。。あと数日は精神的ダメージが残りそう。。
意義深い映画なのは十分に認めますが(;_;)