日々雑感

元牛飼いの会社員です。時折、考えたことを書いています。

【Vicom2010年 04月14日投稿を転載】 [映画レビュー]しあわせの隠れ場所

(レビューの欄だと、映画レビューが書けないみたいなのでここに書きます。ストーリーにも触れています。)

邦題: しあわせの隠れ場所 [原題:The Blind Side]
満足度:☆☆☆☆

有休をとった平日に一人で観に行きました。
一人だったのと、映画館がガラガラだったのをいいことに、
上映時間の3分の1くらいはじょわじょわ泣いてしまいました。

ストーリーを一言で言うと、裕福で温かな白人女性リー・アンとその一家が、貧しく身寄りのない黒人青年マイケル・オアーを家族として受け容れ、結果的にオアーはアメフトのスター選手となる、という話。実話。

作品全体を通して、リー・アンのカラッとして・爽やかな優しさが波状的に展開される。そして、その夫・子どもたちも彼女の決断を支持し、オアーを違和感なく迎え入れる。
迎え入れられた青年オアーも「他の能力はからきしだけれど、保護能力だけは上位2%に入る」という優しさの人。
みんな優しい。
リー・アンは時として、重要なことも自分一人で決めてしまう。
でも、誰かがその決断に疑問を差し挟んだ時は、ちゃんとその言葉を耳に入れて、すぐに彼女なりの確認作業を行う。
「自分のやっていることは正しいか?」
映画の中ではその都度、「正しい」ということが確認される。
そして最後の大団円へ。

キリスト教的な博愛精神に基づいた彼女のやり方が必ずしもベストでオールマイティとは言えないと思うけれど、この映画は2時間の間に私の心を穏やかに優しくしてくれました。

「自分には何が出来るだろう?」と問うてみます。
出来ることは決して多くないけれど、
"Love begins by taking care of the closest ones - the ones at home."というマザー・テレサの言葉を思い出します。